クラシックカーのような新車探し
デザインで選ぶ、レトロ×モダンの“ちょうどいい”1台。
クラシックカーに惹かれる。
あの、まるくて、細くて、ちょっと無駄の多そうなディテール。
それなのに、どこか優雅でチャーミング。
でも現実的には、「壊れやすい」「メンテナンスが大変」「安全装備が心配」…そんな理由で断念してしまうことも。
でも、実は最近、クラシックカーの雰囲気をまとった“新車”が少しずつ増えてきています。
それは「ただの復刻版」ではなく、“レトロな見た目 × 現代の快適さ”を両立した新しい選択肢。
そんな車を探すときに鍵になるのが、“デザインの目線”でディテールを見ること。
今回は、「クラシックっぽい新車」を探すために──
内装と外装、どこに注目すれば“レトロ感”を感じられるのか?
という視点から、デザインの注目ポイントをお届けします。
- 丸目ライトやクロームモールの“懐かしさ”
- ファブリックシートやアナログ風メーターの“ぬくもり”
- そして、それらを引き立てるボディカラーの選び方まで。
クラシックカーを「古いから」ではなく「美しいから」好きな人にとって、
“今、買えるレトロ”を見つけるためのヒントになればうれしいです。
① 外装(エクステリア)のクラシックデザインポイント
1. 丸目ヘッドライト(ラウンドヘッドライト)


出典:カーセンサー
クラシックカーの象徴とも言えるのが「丸目のヘッドライト」。
丸型のヘッドライトは、レトロカーの象徴的なデザインです。特に古い車に多く見られ、現代でもレトロ風な新車にはその特徴を取り入れたモデルが増えています。丸いヘッドライトは、優しさと温かみを感じさせるデザインポイントです。
現在の車はシャープなLEDデザインが多いですが、クラシック感を求めるならシンプルな円形ライトが必須。
▶ 例:
- MINI(現行モデルも丸目ヘッドライトを採用)
- スズキ ラパンLC(レトロ感のある丸目ライト)
- フィアット500(昔ながらのデザインを継承)
2. メッキパーツの使用


クラシックカーには、クロームメッキが効果的に使われています。
クロームやメッキパーツは、レトロな車のデザインに欠かせない要素です。グリルやドアハンドル、ミラーカバーなどにクロームを使用することで、光沢感があり、洗練された印象を与えます。少し古びた感じが逆に新車にレトロなエッセンスをプラスします。
バンパーやグリル、ドアハンドルなどにメッキを施すことで、ヴィンテージな雰囲気を演出できます。
▶ クラシックなメッキポイント
- ドアハンドル: クローム仕上げで高級感をプラス
- バンパー: 黒樹脂ではなくメッキが施されるとレトロな印象に
- フロントグリル: メッキの横バーや縦スリットが入るとクラシック感UP
▶ 例:
- スズキ ジムニー(フロントグリルをクラシック風にカスタム可能)
- ダイハツ ミラトコット(シンプルながらもクラシックな要素あり)
3. 丸みを帯びたボディ形状
曲線系(丸みを帯びた)クラシックデザイン


丸みを帯びたボディライン レトロ風な車の外装は、角ばったラインよりも丸みを帯びた形状が特徴的です。1950〜60年代の車を彷彿とさせる、曲線美を意識したデザインが多く見られます。ボンネットやフロントグリルが優雅で滑らかなラインを描いている車は、レトロな魅力が引き立ちます。
▶ 特徴
- フェンダーが張り出し気味でボリューム感がある
- 流れるようなルーフライン(クーペやスポーツカー系に多い)
- ボディのプレスラインが少なめでシンプルなデザイン
▶ 代表的なクラシックカー&現代の類似モデル
- ジャガー Eタイプ → ジャガー Fタイプ(流れるような曲線美)
- VW ビートル → フィアット500(丸みのあるフォルムが特徴)
- シトロエン 2CV → ホンダ N-VAN(やや角ばりながらも曲線を活かす)
▶ 現行の曲線系クラシック風新車
- フィアット500(レトロな丸みのあるボディ)
- スズキ ラパンLC(柔らかな曲線が特徴)
- マツダ ロードスター(クラシカルな流線型デザイン)
➡ 丸みを帯びたデザインは、優雅さや親しみやすさを演出できる!
クラシックカーの特徴のひとつが、シンプルで直線的なボディ形状。
4. クラシックなホイールデザイン


ホイールは車の印象を大きく左右する要素。
(ホイール=タイヤの真ん中の金属部分)
クラシックカーらしさを求めるなら、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
▶ ホイールデザインのポイント
- スチールホイール+ホイールキャップ: シンプルなディッシュタイプのホイールカバーが◎
- ワイヤースポーク風: オールドカーの雰囲気を強調
- クラシックな小径ホイール: 大きすぎるホイールはクラシック感が損なわれるため、小径&肉厚タイヤが理想
▶ 例:
- フィアット500(スチール風のレトロホイールが選択可能)
- スズキ ラパンLC(クラシックなディッシュタイプのホイールカバー)
5. カラーリング(クラシックカーらしい色合い)


クラシックカーらしい雰囲気を持つ新車には、色選びが重要。
レトロ風な新車には、クラシックな色合いが人気です。淡いパステルカラーや、1950年代に流行したレッド、アイボリー、ミントグリーンなどがよく選ばれます。これらの色は、車全体に温かみやノスタルジックな雰囲気を与え、レトロなイメージを強調します。
現代のメタリックカラーではなく、以下のような色が適しています。
▶ おすすめクラシックカラー
- パステル系: ミントグリーン、クリームイエロー、ベージュ
- クラシックメタリック: ダークグリーン、ワインレッド、ネイビーブルー
- ツートンカラー: ルーフとボディの色を変えることで、よりクラシカルな印象に
▶ 例:
- フィアット500(アイボリーやミントグリーンなどパステルカラーが豊富)
- MINI(ツートンカラー設定あり)
6. ルーフレールの存在


車ごとの相性もありますが、ルーフレール(天井のレール)も、クラシカルなデザインとしてよく見られるアイテムです。特に、アウトドアや旅行を連想させる機能的なデザインとして、古い車両やレトロな車に多く使われます。実用的な目的で進化してきたルーフレールも、レトロ風な車のデザインの要素のひとつとなっています。
② 内装(インテリア)のクラシックデザインポイント
1. シンプルなメーター&アナログ感のある操作系
クラシックカーのメーターは、デジタルではなくアナログメーターが基本。
デジタル化が進む中で、レトロ風な新車では、アナログのスピードメーターやタコメーターを搭載したモデルも増えています。古き良き時代の車のインスピレーションを受けた、丸いアナログメーターが、車内にレトロな空間を作り出します。
また、スイッチ類も押しボタン式やダイヤル式だとレトロな雰囲気を演出できます。
▶ クラシックなメーターのポイント
- 丸型メーター: シンプルな針式のスピードメーターがクラシック感を強調
- クロームリング付きメーター: 縁取りにメッキが施されているとヴィンテージ風
- シンプルなダッシュボード: ボタンが少なく、すっきりした配置
▶ 例:
- MINI(センター配置の丸型メーター)
- ホンダ N-ONE(シンプルなアナログメーターを採用)
2. クラシックな素材感(レザー・木目・ファブリック)
現代のクルマはプラスチックが多用されていますが、クラシックカー風の内装には温かみのある素材が欠かせません。
ヴィンテージ風の素材。レトロ風な内装では、木目調やレザー素材がよく使われます。ダッシュボードやドアパネルに木目調のアクセントを加えることで、温かみが感じられるレトロな雰囲気が漂います。レザーシートも、クラシックな質感を引き立て、上品な印象を作り上げます。
▶ クラシックな内装素材のポイント
- レザーシート: アイボリーやキャメルカラーだとよりクラシック感UP
- 木目パネル: ダッシュボードやセンターコンソールに木目調を使用
- ファブリックシート: 1960~70年代の車を彷彿とさせるチェック柄やモケット生地
▶ 例:
- スズキ ラパンLC(クラシックなシートデザイン)
- フィアット500(レザー風のシートとダッシュボード)
3. ステアリングデザイン(クラシック感を演出)
クラシックカーらしいステアリングは、3本スポークやウッドステアリングが特徴。
木製や革張りのステアリングホイールも、レトロ風な新車に多く見られるデザインの一つです。少し大きめで厚みのあるステアリングホイールは、手触りや視覚的にも懐かしい感じを与えます。クラシックカー好きにはたまらないポイントです。
▶ クラシックなハンドルの特徴
- 大径ハンドル: 小型よりもやや大きめの方がクラシックな雰囲気に
- クロームまたはウッド仕上げ: 昔ながらの味わい深いデザイン
▶ 例:
- MINI(レトロ風の丸型ステアリング)
- フィアット500(クラシックな2本スポークのデザイン)
まとめ:レトロは、ディテールに宿る。
クラシックカーのような新車を選ぶとき、
その魅力はスペック表ではなく、デザインの“余白”や“ぬくもり”に宿っていると感じます。
たとえば、やさしく丸みを帯びたボディライン。
控えめだけど品のあるクロームパーツ。
木目やレザー、アナログメーターがつくる空気感──
どれも“最新”とはちょっと違う、**「ちょっと昔の、でも好きだった感じ」**を呼び起こしてくれるものです。
クラシックカーのように見える新車は、ノスタルジーと日常の間をつなぐ存在。
懐かしさだけじゃなく、ちゃんと“今の自分の暮らし”にフィットする。
そのちょうどいいバランスを持った1台を見つけるには、
ぜひ、今回ご紹介したような内装・外装のデザインディテールに目を向けてみてください。
「古さ」じゃない、「味わい」を選ぶ。
それが、クラシックカー風の新車選びのいちばん楽しいところかもしれません。

